ピンホールカメラを作るには
ピンホールカメラを作るには(準備・予備知識)
まず、幾つか大切なポイントがあります。作り方ではなく、予備知識をまとめてみました。
ピンホールの材質
アルミ缶、紙、銅箔なんでも可能です。
一番、簡単なのは缶ビールの空き缶ですが、サンドペーパーで薄くした方が良いです。紙では実際に作ったことがないので、詳しく分かりませんが作れるらしいです(笑)
銅箔は色々な厚さのものがあり、高価ですがおすすめです。
ピンホールの径の決め方
色んな考え方があり、学術的になると難しいので簡単な式を紹介します。
√焦点距離×0.036
完全に遮光されていること
ピンホールの面からフィルムまで完全に遮光されていることが大切です。もちろん、カメラ内部は黒くします。油性マジックは光沢が出てしまうのでマットな感じになるようにします。
ピンホールの板も黒くする
もちろん、ピンホールの板も黒くします。
焦点距離の決め方
以前、焦点距離660mm(35mm換算で361mm)のピンホールカメラを作りましたが、望遠になるほど像がボヤケて来ます。
反対に、焦点距離15mm(35mm換算で8mm)のピンホールカメラも作りましたが、四隅に光が届きにくくなり暗くなります。
焦点距離は好みですが35mm換算で10mm〜20mmが妥当のような気がします。
焦点距離:8mm
絞り値の求め方
絞りは計算によって求めます。
焦点距離÷ピンホールの径=F(絞り値)
三脚について
必ず、三脚穴を作った方が良いです。ピンホールカメラですとシャッタースピードが1秒を超えることが少なくありません。三脚を使った撮影が基本となりますので、三脚穴が無い場合は増設して三脚が使えるようにすることをお勧めします。
三脚穴のネジサイズは1/4インチです。
以上、私に教えてくださった恩師、友人に感謝し、今後ピンホール写真を始めようとする人たちの参考になればと思います。